氣と整膚の松本 スタッフブログ

遠い山なみの光

 カズオ・イシグロの「遠い山なみの光」を読み終わった。読みながら小津安二郎の映画を思い出した。後で解説を読んだら、小津安二郎の映画を想起するのはさほどむずかいしいことではないと書かれていた。

 カズオ・イシグロの本を読むのはこれで3冊目、前回は「わたしを離さないで」、最初に読んだのは、短編集「夜想曲集」だが、「遠い山なみの光」が最初に書かれた長編だそうである。

 本を読んだり、映画を見たりするとき、なるべく真っ白な、できるだけ情報の少ない状態で読みたいと思っているので、今回もそういう状態で読み始めた。ただ、自分が読んで面白そうかどうか、それについてはなるべく面白そうなものを選んでいる。

 カズオ・イシグロという作家は、日本で生まれたが、5才のとき家族とともに英国に渡り、その後も英国で育った方で、2年くらい前、たまたまNHKの番組に出ているのを見て、興味を持った。

 今のところ、3冊とも面白かった。面白いといっても、とても静かな語り口調で、もし私が文章を書いたら、とてもこんなふうには書けないだろうなあという感じ。自分にはないものだからより面白いのかもしれない。ちなみに、原文は英語で書かれていて、私が読んだのは翻訳されたものです。
  1. 2014/07/13(日) 14:39:50|

恋愛は小説か

 新聞の書評欄を見ていて、このタイトルが目を引いた。片岡義男さんの新しい短編小説集だ。20代のときには出るはしからその作品を読んでいた。言葉というか、文体というか、雰囲気というか、が好きだった。

 片岡義男さんは、当時人気のあった、タモリの「今夜は最高」という番組の途中で流れていたパイオニアのロンサムカウボーイのCMに声で出演していたのだが、とても素敵な声で、映像も片岡ワールドって感じだった。

 「スローなブギにしてくれ」という作品が映画化された時、ちょうどその映画会社の宣伝部に友達がいて、片岡義男の魅力について上司に話してくれといわれ、銀座にあるその会社に行き、熱く語ったことがある。

 2年くらい前に実家で、その当時買った「コーヒーもう一杯」という文庫本を見つけて持って帰ってきた。エッセイと短編小説も入っていて、いくつか読んでから、携帯で表紙の写真を取り、処分しました。

コーヒーもう一杯 ok

 この「恋愛は小説か」という、一見小説らしからぬタイトルの新しい小説を久々に読んでみたくなりました。 
  1. 2012/07/04(水) 16:51:28|